ミニセグウェイはどれくらいの距離を走れる?主要人気モデルの航続距離と現実との開きについて

海への一本道

バッテリーを心臓部にモーターを駆動して走行するミニセグウェイ。

では、フル充電したらどのくらいの距離を走れるのでしょうか?

日本ではそもそも公道を自由に走れないミニセグウェイだけに、そこまで航続距離が長いことが重要かといえばそうではないかもしれません。

ただ、どうせ走れるなら距離が短いより長いほうがいいのは明白ですよね。

ミニセグウェイの航続距離ってどれくらい?

以下に、人気のミニセグウェイモデル各種の航続距離をまとめました。

ミニセグウェイの航続距離

モデル名 航続距離
キントーン(Kintone) 約20km
キントーンオフロード 約20km
チックスマートD1 約10km
チックスマートC1 約15~20km
スマートバランスホイールスクーター 20km
ナインボット・ミニ プロ 約30km

主要モデルの航続距離は10km~30kmの幅となりました。

たとえ短い方の10kmだったとしても、これってかなりの長距離ですよね。

人間が普通に歩く速度が4km、早歩きで5.5kmくらいなので、ゆうに1時間以上歩けるような距離をミニセグウェイは充電なしで走りきれます。

限られた場所しか走れないミニセグウェイの走行距離としては十分なものではないでしょうか。

遊びに行った公園の敷地の周回や往復をはじめ、イベント会場での移動、試乗会での利用などでも余裕を持ってこなしてくれそうです。

乗り方しだいでミニセグウェイの走行距離は変わる

ミニセグウェイの公式ページやQ&Aに載っている航続距離は、平坦でなめらかな地面をまっすぐに走るなどの走行条件が元になります。

つまり、極力バッテリーやモーターに負担をかけない状況での数値なので、実際に利用した場合のデータとかけ離れている可能性があります。

これは自動車の燃費でもそうですよね。いわゆるカタログ燃費と言われる、パンフレットや公式ページに書かれている燃費の数値より、実際に日常使いでの燃費はかなり下がるのが普通です。

ミニセグウェイで言えば、まずは坂道の影響がかなり大きいです。

当然ですが、坂道は平地に比べて進むために大きな力が必要になります。そのためモーターの出力を上げることになり、電力の消耗も激しくなります。

また、公園の土の地面や芝生など、路面に抵抗がある場所を走るのも航続距離を下げる要因に。

アスファルトやコンクリートに比べて路面が柔らかいことでタイヤの摩擦が大きくなり、回転により大きな力を必要とするからです。

ですので、上記の表に書かれているような航続距離は、日常使いではその7割~8割くらいが適切な値では、と思います。

バッテリーの劣化でもミニセグウェイの航続距離は落ちる

ミニセグウェイに使われているのはリチウムイオンバッテリーと呼ばれる充電池ですが、いつまでも同じパワーを出せるわけではありません。

充電を重ねれば重ねるほど、バッテリーは劣化していきます。およそ500回ほどは繰り返し充電できますが、充電1回目と500回目では明らかにパフォーマンスに差が出てきます。

劣化すればモーターの出力が落ちるので最高速度が落ちたり、航続距離が短くなっていきます。

リチウムイオンバッテリーは充電池の中では性能がよく、継ぎ足し充電ができる(電池を全部使い切らず途中で充電しても問題ない)使い勝手のよさから、スマートフォンやパソコンなど電子機器にも多数採用されています。

リチウムイオンバッテリーは高温で劣化が進みます。ですので長い坂道や荒れた路面など負荷の大きい場所での連続走行は劣化を早めます。

また、過充電や過放電も問題です。

キントーンなどきちんとした品質管理のもと生産されるミニセグウェイは、こうした過充電や過放電の防止機能がついているので基本的に心配はありません。

ですが妙に安い無名メーカーの商品など、過剰に充電することでバッテリーの劣化が早まるだけでなく、発火やショートなど危険な事態を引き起こす可能性もあります。