セグウェイとAIの融合!移動型ロボットも兼ねる「Loomo」とは

ハンドルもなければブレーキもなく、体重移動だけで直感的に操作できるセグウェイ。

これだけでも近未来を予感させる乗り物ですが、セグウェイを更に進化させたロボット型モービルがアメリカで誕生しました!

それがLoomo

Loomoは足元はセグウェイ同様二つの車輪がありますが、車輪の上には体や顔、手らしきパーツが搭載されています。

その姿はまるでロボットを連想させるものですが、Loomoは新時代を切り開く「ロボットコンパニオン」です。

LoomoはセグウェイとAIロボットの融合!

Loomo

Loomoはセグウェイとロボットが融合した姿です。

車輪だけではなくAIも備えていますので自律走行も可能です。学習能力もあれば人を乗せることも可能です。

大きなポテンシャルを秘めているLoomoにはBMWやインテルなど大手企業が参画するほど世界的に大きな注目を集めています。

Loomoの仕組みや機能的な特徴について

LoomoはAIが搭載されているだけではなく、androidベースのプラットフォームなので、スマートフォン同様様々な機能の拡充が可能です。

また、AIは学習機能を備えていますので利用者がどのようにLoomoを使用するのかを日々学習し、時間とともに利用者にとって使いやすくなります。

4.3インチの液晶を搭載し、1080pのHDカメラ、3Dカメラを搭載。

さらには超音波、赤外線距離、タッチの各種センサーを搭載。AIと組み合わせることにより、様々な形での利用を可能にしました。どのようにLoomoを使うのかは持ち主次第です。

最高速度18km、登坂力15°と走りもいい

AIを搭載したセグウェイ、「Loomo」はAI部分ばかりがクローズアップされますが、動力性能も侮れません。

屋内外双方で利用可能なだけではなく、防水機能はIPX4なので液体の飛沫程度であれば耐えられます。舗装された道路や歩道はもちろんですが、斜面は15°まで走行可能。

障害物も1cm、溝は3cmまで自力での走行が可能なので、必ずしも平坦な道である必要はありません。多少の凸凹程度であればLoomoは問題なく走行が可能です。

速度もロボットモードでは8km/h、人が乗っての走行になるセルフバランスモードでは18km/hまで出せます。基本的にはセグウェイなので人が乗っての走行もまったく問題ありません。

セルフバランスモードの際には走りの邪魔をしないよう顔の部分が横に傾くので安心して走りを楽しめます。

各種カメラ、センサーにより自力で動ける!

Loomoにはカメラといくつかのセンサーが搭載されている結果、自律行動が可能です。

カメラとセンサーがいわば「目」となり、AIが行動を管理し、人間の指示だけではなく自分だけでの公道も可能です。

また、カメラは目となってくれるだけではなく撮影が可能なので、人間が立ち入ることができない場所に立ち入っての映像撮影も可能です。

物体検地・追跡システムや人体識別システムを搭載しているので、障害物を避けながら追跡・撮影も可能です。

専用アプリ開発環境も充実

Loomoはandroidのアプリケーション開発環境(SDK)となっているので、エンジニアであればLoomoに更なる機能の拡張をもたらすことが可能です。

特別な言語ではなく、androidベースなので開発環境のハードルは決して高くはありません。

利用者だけではなく、開発者のクリエイティビティを刺激するのもLoomoの特徴なので、普及が進めば進むほど、Loomoのアプリケーション開発も進み、それまで想像できなかったLoomoの使い方が登場する可能性もあります。

Loomoの価格やクラウドファンディングについて

性能や特徴を知れば知る程Loomoが欲しくなりますが、Loomoの価格は通常価格が1799ドル、超早期割引で1299ドルです。

超早期割引は限定200台なので注意が必要です。また、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」であれば1499ドルです。

Loomoは製品になりましたがまだまだ開発が終わったわけではありません。より高性能なLoomoの開発を目指して資金調達をクラウドファンディングにて行っています。

クラウドファンディングサイトから寄付することで低下より多少安く購入できるシステムですが、クラウドファンディングでは目的の数倍以上の資金を獲得。

もちろんこれらの資金はLoomoの開発に回るので、今後更にパワーアップしたLoomoが登場するでしょう。

Loomoは残念ながら日本では買えない

特徴やスペックを見て、是非Loomoをと思った方にとっては少々残念ですが、Loomoは日本で購入することはできません。

例えクラウドファンディングに申し込んだとしても、日本は配送可能エリアに含まれていませんので日本から購入することはできません。

現地で購入したものを日本に持ち帰ることは可能ですが、仮に持ち帰ってきたとしても残念ながら公道で走らせることはできません。

また、技適を取得していない可能性が高いので、日本での利用そのものも問題があります。

技適とは無線機の認可です。総務省が認可するもので、無線を用いる端末で技適を取っていない端末の使用は違法になる恐れがあります。

Loomoは「無線」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、ネットに接続できるので「無線機」としての特性も持っています。

そのため、国内で使用するのであれば技適の認可を受けなければなりません。

しかし、Loomoは日本国内への輸出を想定していませんので技適を取得している可能性が低いです。日本国内で思う存分使用するためには、Loomoが技適マークを取得しなければなりません。

走りに関しては私有地であれば良いものの、技適に関しては公道も私有地も関係ありませんので、日本人がLoomoを思う存分楽しむためには少々時間がかかりそうです。

まとめ

LoomoはandroidベースのAIを搭載したセグウェイです。

乗り物として楽しむこともできれば、高性能ロボットとして楽しむこともできます。

どのような形で楽しむのかは利用者次第で、さらには今後普及が進めばLoomoならではなプログラムも登場することが予想される一方で、国内では越えなければならないハードルがあるのも事実です。

もしも輸入可能エリアになったとしても技適マークを取得しなければなりませんので、Loomoを想う存分楽しむためにも技適マークの取得に期待したいところです。